さだまさしと佐野元春が「ザ・ソングライターズ」という番組で競演していた。
佐野の母校・立教大学で学生を相手にテーマを立ててそれをゲストとともに
色々と掘り下げていく番組。
佐野元春とさだまさしの直接的な絡みって初めて見たよ。
俺はガキの頃、両者をよく聴いていたからちょっと興奮したね。(チョット佐野風w)
さて、さださん。
この人は実に多様的な人で音楽もそうです。
その中でも俺は古典もの(それをテーマにした)ものが好き。
釣りに行ってもひっそり神社があれば祭神はなんなのか気になっちゃうしね。
例えば、「夢供養」というアルバム(命名からして怪しいけどw)。
(こっちはもう売ってないかな?)
夢供養さだまさし
テイチク 1999-02-26
売り上げランキング : 287098
おすすめ平均
Amazonで詳しく見る by
G-Tools
(新しいのはこっちだね。)
夢供養 プライス・ダウン・リイシュー盤さだまさし
フォア・レコード 2004-06-30
売り上げランキング : 5716
おすすめ平均
Amazonで詳しく見る by
G-Tools
その中の「まほろば」って曲は物凄い。
男と女のやり取りを言葉、時間軸、土地を縦横に織り交ぜながら
触れ合ってすれ違っていくその瞬間・間際に通じていくものがあるということを謳い上げる。
黒髪に霜の降るまで、、、なんて歌詞は
この地方にある黒髪山に霜の降る季節まで待つことなのか、
黒い髪に霜(白髪)が出てくるまでなのか。
時という移ろうものの最中にすれ違いふと出会う。
すれ違った手と手が触れ合った瞬間、またすれ違い行き違う。
これ位、男と女というか人と人との関係性は危うく儚いものなんだと。
平城京で織り成された人々の情というものを詩という一つの世界観で紡ぎ出す
としたら周縁性や幾重もの陰影を物語っている見事な詩としか言いようが無い。
さださんの詩には精霊流し、無縁坂、黄昏迄、春告鳥、鳥辺野、安曇野といったような
狭間を取り上げたものが多いです。勿論それだけではありませんが。
(安曇野は歴史的にもある意味周縁的であり、詩そしてメロディーが飛びぬけてる。)
風のおもかげ プライス・ダウン・リイシュー盤さだまさし
フォア・レコード 2004-06-30
売り上げランキング : 24490
おすすめ平均
Amazonで詳しく見る by
G-Tools
これが「暗い」と単純に思われちゃう一つの理由だろうけどね。
あとこの「夢供養」あたりのさださんの声って凄くいい声しています。
キンキン甲高いだけでなく、鼻に掛かりすぎているだけではなく。
「まほろば」の最後、"青丹よし平城山の空にィ~~~"とシャウトのような声は
中々あの味は出せないですよ。
有名な話ですけど、"あみん"って女性デュオのグループ名は
このアルバムの「パンプキンとシナモンティー」という曲の中からとっています。
あと「風の篝火」って曲も最高ですよ!
にほんブログ村